平成19年度:廃棄物を多量に混合したコンクリート製品の開発

環境リサイクル技術開発支援事業

廃棄物利用で国土建設に寄与する!

下水道に使用するヒューム管、道路用の側溝等、コンクリートの二次製品の製造を行っている九州中川ヒューム管工業。県内で排出される廃棄物を、砂や砕石の代用品としてコンクリート製品に利用できないかを研究した。
「コンクリートはセメントと砂と骨材(石など)を使って出来るのですが、セメントの一部にフライアッシュを、砂の代わりにフェロニッケルスラグという製錬所で発生する産業廃棄物を、割合にして20%位いれて問題ないかどうか、歩車道境界ブロック(縁石)として使えるかどうかを今回取り組みました。」

強度、品質等検査を行い、境界ブロックへのリサイクル材の使用は可能であるとの結果が出た。
しかし「廃棄物でも、購入費、輸送量もかかる。貯蔵施設などの設備関係も含めコスト面から見るとなかなか難しいですね。」製品化には至っていないが「あとは廃棄物を使った製品を、発注者に使っていただけるかどうかですね。」と技術シーズを今後どのように活かしていくかについて模索中。

「当社の理念に『最大の企業たらずとも最良の企業たるを期す』とあるのですが、これからも色々なニーズを拾って、新しい製品を開発していきたいですね。」
オンリーワンの技術を探求する意欲が伺える。

廃棄物を多量に混合したコンクリート製品の開発

九州中川ヒューム管工業 株式会社
宮崎大学
宮崎県工業技術センター

更新日:2023/03/11担当:新事業支援課