令和元年度:レンズなどの曇り止め(防曇)加工、低屈折率材料や固体電解質の成膜などに応用できるスパッタリングターゲットの製造技術を開発

開発技術/開発したターゲットによる「シラスコーティング」/曇り止め効果が認められる(レンズ右側)

開発技術/開発したターゲットによる「シラスコーティング」/曇り止め効果が認められる(レンズ右側)

産学官共同研究開発支援事業

南九州特有の火山噴出物であるシラスを原料として、レンズなどの曇り止め(防曇)加工、低屈折率材料や固体電解質の成膜などに応用できるスパッタリングターゲット(※)の製造技術を開発しました。
本事業で開発したターゲット製造システムを利用して作製したターゲットは、ターゲットとして十分な強度を有しており、量産ターゲットとしての利用の可能性が期待されました。
また、アプリケーションとして、曇り止め(防曇)加工への応用を実証しました。
界面活性剤、光触媒(TiO2)薄膜と比較し、長い期間親水性を保つことが確認され、表面の多孔質化により防曇性能(親水性能)が向上することが確認できました。

※スパッタリングターゲットとは、プラズマ化したイオン粒子を照射して蒸着物質を発生させるための目標物。
この目標物にイオン粒子が照射されることで蒸着物質が飛散し、対象物表面に緻密な薄膜を生成できる。

企業データについて

高千穂シラス(株)、(株)高千穂、都城工業高等専門学校

更新日:2023/03/13担当:新事業支援課